トルコ旅行時、ウoooは「日本の大手百貨店と取引がある」と、言っていました。
具体的にどこの百貨店なのか、またそれ以外に絨毯を売る手段は何なのかを、目の前にいるユooに聞きました。
「催事のみの、百貨店展示」だけでは、生活の糧として十分とは言えないのではないか。

彼は、具体的な百貨店の名前を挙げることはしない代わりに、こう言いました。
東京の「青oキリム店」が展示会を開催する折りに、自分の絨毯も出展させてもらっているのだと。「時々遊びに行く」というそのキリム店が、「健康保険証も出してくれている」と言ったのには驚きましたが、一方、1年間働いていたという小o製作所との「なれそめ」に対しては、こう答えました。
「社長がZ---で絨毯を買った時に、僕を気に入ってくれたので、雇用を頼んだ」
梱包以外にも、いろいろな仕事をして、認めてもらえた、とも言っていました。
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スルタンアフメット

「絨毯を見せてと頼まれた」客から、彼の携帯に電話が入りました。
待ち合わせ場所などを確認する内容のようでしたが、親しげな中にも、「失礼します」などという言葉が入り、日本での居住の長さを感じさせました。

絨毯は、高島屋の包装紙でくるくるっと丸められただけだったので、「お客さんに見せる前で悪いけど、よかったら見せて」と言いました。
中から出てきたのは、小さな2枚の絨毯。
ペルシャ絨毯で「ポシュティ」と呼ばれる最小サイズで、50cmX80cmか、あるいは60cmX90cm、ひとつはウール、もう一方はシルクのようでした。
ウールは、白、黒を基調としたモダンなデザインのもので、15万、これをお客さんに見せるのだと言いました。

一方の、ブルーのシルク絨毯。
「綺麗ね」という私の言葉を待っていたかのように、ユooはこう言いました。

「380万だけど、200万でどう?」