イスタンブール3日目夜
絨毯の話が一段落付いて、ユooとタクシーで新市街の日本料理店に行きました。
名前は忘れてしまいましたが、タクシムの大きなレストランで、日本人ツァー客の一行も来店していました。ユooの食べっぷりは相変わらずでしたが、私はいっこうに食欲が出ません。ユooはもう絨毯の話はしませんでしたが、私の方は頭の中で「断る理由」を探し続けていました。

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ホテル屋上テラスでの朝食

4日目朝
10時半頃Z---に行くと、入り口にたたずむユooの姿がありました。
3階で私は絨毯は買えない事を告げました。
「将来たくさんの子供に囲まれて一族を繁栄させたいと云う夢を、私は叶えられない。子供を産み育てる年齢ではないから、もっと若い人を探して」
彼は知り合った時も「若い女の子は物足りない。年上がいい」と言っていましたが、「人生の木の絨毯」に然う人生を、私は歩めないと言いました。
ユooの答えはこうでした。
「子供はなくてもいいよ。僕には兄弟がたくさんいるし、姪や甥もいる。友達もたくさいる。みんなが僕たちを囲んでくれるよ」
今から思えば、詐欺師の予定された通りの言い草だったのでしょうが、当時の私は「相手との人間関係を壊さないでやんわり断る」事に腐心しており、これで次の言葉が出なくなってしまいました。
相手はただのカモと思っていても、私は「心の通い合った対人関係」の範囲内で対応していたのです。